Japanese Falconers' Association

諏訪流放鷹術

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放鷹術ほうようじゅつとは、鷹狩り(鷹やハヤブサを使って獲物を獲る)の技術の日本での名称です。cf.鷹野、御鷹野
そして放鷹術を使い、鷹を主君の為に調教するのが「鷹匠たかじょう」です。

鷹狩りの起源

鷹狩りの起源は4000年ほど前に中央アジアで始まり、シルクロードを経て、日本には1600年ほど前に伝わったとされています。
※はっきりとした記録としては、紀元前8世紀ごろのイラクの遺跡(ドゥル・シャルキン遺跡)から出土した鷹狩りの様子を刻んだレリーフが最古の物となります。

日本への伝来

日本に伝わったのは4世紀ごろといわれています。日本書紀によりますと、仁徳43年(西暦355年)9月1日に仁徳天皇のもとに1羽の珍しい鳥が献上されました。
そこで天皇は渡来人の酒君さけのきみを呼んで訪ねました。これに対して酒君が、この鳥の仲間は百済に多くいること、飼い慣らせば、いろんな鳥を捕らえることを答えました。そこで、仁徳天皇はこの鳥を酒君に授けたところ、幾日もしないうちに酒君は、足に革ひもをつけ、尾羽に鈴をつけたこの鳥を天皇に献上し、多くの鳥を獲ってみせました。これが日本での鷹狩りの始まりとされています。
6世紀につくられた古墳から鷹匠をかたどった埴輪が出土していることから、実際に日本に伝来したのも、大きなズレはないと思われます。
ここで興味深いのは、現代と同じように、日本書紀の中の鷹の様子も、埴輪の鷹も尾羽に鈴がちゃんとついていることです。

諏訪流すわりゅう放鷹術ほうようじゅつ

諏訪流放鷹術は、織田信長より「家鷹いえたか」の名を頂いた小林 家鷹を初代鷹師とし、江戸時代は将軍家、明治維新後は宮内省に16代にわたって使えた流派で、現在は16代鷹師 花見 薫の教えを受けたNPO法人日本放鷹協会がその技術を継承しています。

NPO法人日本放鷹協会にほんほうようきょうかい

日本放鷹協会は、昭和58年(1983年)に設立され、平成13年(2001年)にNPO法人の認可を受けました。
現在の協会では、鷹匠、鷹匠を中心に、実演会や研修会、実際の猟等、放鷹術の研鑽を行っています。
※当協会では、鷹匠、鷹匠補は認定試験を合格した者のみが名乗れることになっています。

実演について

実演では実際の鷹狩り(猟)をご覧いただくわけにはいきませんので、鷹狩りへ至るまでの調教の一部を見て頂いています。

人鷹一体じんよういったい

馬術において「人馬一体」と言う言葉がありますが、先代である花見薫先生が鷹と以心伝心一体になることを表す言葉として、「鷹」の字を当てて作られた造語です。
文字通り、鷹と一体となり意のままに操る(ように見える。実際には鷹のやる気を出させている)ことを言います。

鷹の種類

古来、日本の放鷹術はオオタカを中心に、ハヤブサや小鷹(要説明 または具体的な種名)などが用いられてきました。
現代では、私どもも、ハリスホークをはじめとしたいろいろな鷹を諏訪流放鷹術のやりかたで飛ばしています。

オオタカ 英名:Northern Goshawk 学名:Accipiter gentilis

日本の放鷹術においては、一番使われた伝統種で、小はスズメから大はツルまで捕えたと言われています。
宮内省時代は公式猟ではバン猟とウサギ猟があります。
接待鴨猟においては、網から漏れた鴨を、忍縄おきなわを付した鷹で獲っていました。
日本では現在、野生の猛禽を鷹狩りのために好きに捕獲することは法律で禁止されているため、正規の手続きを経て海外から輸入したり、輸入した個体を種親に飼育下で繁殖させて確保しています。
当協会内では、小屋にオスとメスのオオタカを放し繁殖させる自然交配での繁殖と、インプリント個体による人工授精共に行っています。

ハリスホーク 英名:Harris Hawk 学名:Parabuteo unicinctus

南米原産の鷹で非常に馴れ易く、扱いやすい鷹です。また、猟の能力もオオタカにはスピードで劣るものの、そこそこ速く飛び、頭を使う猟も行うので猟の成功率の高い鷹です。
欧米では種にウサギ猟に使っていますが、日本ではカモ猟を中心に、バンやキジの猟でも使われています。
また、実演や撮影、工場内でのハトなどの害鳥の追い払いなどにも、非常に馴れ易い為、良く使われています。
現在、ほとんどが輸入個体をもとに協会内で自然交配にて繁殖した個体が使われています。

ラナーハヤブサ 英名:Lanner Falcon 学名:Falco biarmicus

ハヤブサ類は広い範囲を高速で飛び、フライト時には木などに止まらせないで飛び回るように調教します。
伝統的には、「ハヤブサ(学名)」という種が使われ、拳から獲物を見せ、飛び立たせ獲物に掛からせる「抜打ち/ぬきうち」と、高く上昇させ、飛び出した獲物に急降下させる「上げ鷹/あげたか」があります。
「ハヤブサ(種)」では広大な面積が必要で実演会場に収まらないことが多いため、やや小型で、ハヤブサ類としては小回りが利くラナーハヤブサを主に使っています。演目としては疑似餌を振り回し、連続ターンをさせ、最後に疑似餌を掴ませるルアーリングが中心です。使われる疑似餌は伝統的な「采/ざい」を模した物です。
やはり協会内で自然交配での繁殖を行っています。

その他の種

その他、アカオノスリ、アカケアシノスリ、ヨーロッパノスリ、ベンガルワシミミズク、別種同士を掛け合わせたハイブリッドなどもなども放鷹術を使い、工夫することで、実演等で飛ばしたりしています。

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